秘密の会議は土曜日に
今、すごく恐ろしい言葉を聞いたような……。


「にーよんさんろくご、ですか……？サポートが？」


それは２４時間いついかなる時でもシステムサポートに駆り出されるということでしょうか！？


優しいと思ったけどやはり鬼畜皇帝。爽やかな笑顔を浮かべながら仕事への要求がエグすぎる。


「あくまで理想です。余程のことがなければ急なお呼びだしはしませんので心配いりませんよ。」


それは、余程のことがあればいつでも急な呼び出しがあるってことだよね！？しかも常駐なんて！！


「ひゃい……」


動揺のあまり、「はい」すらまともに言えずに打ち合わせを終える。

その後どうやって会議室を出てきたのか記憶が無いけど、気がつけばオフィスのエントランスまで戻ってきていた。



「オハヨ！ タッカヤナギサン！」


オウムのキューちゃんは今も元気に閣下を呼んでいる。来るときよりもずっと軽くなった鞄と紙袋を持ってオフィスを出ようとして、ふと足を止めた。


この紙袋、金曜の夜にお借りした着替えのワイシャツを持ってきていたんだった。


さっきは呆然としてたからつい閣下に渡すのを忘れてしまった。


「あぁ……私ったら何やってんだろ」


申し分ないと思いながら閣下の内線に忘れ物をお渡ししたいと電話をかけると、ここで待っているようにとのお達しがあった。
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