秘密の会議は土曜日に
アラームの音に叩き起こされて目を覚ます。
眠い目を擦り枕元の時計を見ると七時。布団から手を伸ばすとひやっとした空気が流れ込んできた。
「あれ……」
寒いのは服を着てないせいだ。下着は付けてるけど……何だろうこの状態は。周りを見渡そうとすると、頭にズキンと強い衝撃が来た。
「痛……たた……飲み過ぎた……」
身体をを起こすと、座卓にお水が用意されていたのでありがたく飲み干す。
「ぷはぁー。お酒の後のお水、最高」
なぜかやたらと豪華な和風のお部屋にいた。そういえば研修会中だったっけ。でも私の部屋に露天風呂まで付いてたかな……?
ともかく遅刻せずに起きれて良かった。寝る前にきちんと目覚ましをセットするなんて、酔っていても意外としっかりしてるんだなー、私。
きょろきょろと辺りを見渡していると、グラスの隣にメモが置いてあるのを見つけた。
『禁酒
高柳宗一郎』
「え……?
あ、うわぁああああ!!」
高柳さんの筆跡を見つけて、昨日のことを一気に思い出す。助けて貰って、心配かけるなと怒られて、それから……。私、こんな格好で一緒にいたの……?
「どうしよう!!!」
どういうわけかキスまでした。確かにした。胸元に垂れたネクタイがちょっと冷たかったことまで思い出して、顔から火が出そうになる。
「でも、その後はどうしんだろ……私、まさか高柳さんの部屋でそのまま寝ちゃったの!?」
キスの後がどうやっても思い出せない。フワッと幸せな気配がしたけど、気配だけで記憶の片鱗も出てこない。
「禁酒って言われるくらいには酷いことをしたんだよね。どうしよう、吐いたりしてたら……」
今度は血の気が引いて布団に顔を突っ込む。恥ずかしくてじたばたしていると、涼しげな香りが漂った。
この香りは、知ってる。
「高柳さんも、ここで一緒に寝たの……?」
いやそんなまさかね。でもいい匂い。何となく二日酔いにも効きそうな気がするし……。と心の中で適当に口実をつけて、布団に顔をスリスリとしてみる。
気がすむまでそうやって心を落ち着けてから、二日目の研修会に向けて身支度を整えた。
眠い目を擦り枕元の時計を見ると七時。布団から手を伸ばすとひやっとした空気が流れ込んできた。
「あれ……」
寒いのは服を着てないせいだ。下着は付けてるけど……何だろうこの状態は。周りを見渡そうとすると、頭にズキンと強い衝撃が来た。
「痛……たた……飲み過ぎた……」
身体をを起こすと、座卓にお水が用意されていたのでありがたく飲み干す。
「ぷはぁー。お酒の後のお水、最高」
なぜかやたらと豪華な和風のお部屋にいた。そういえば研修会中だったっけ。でも私の部屋に露天風呂まで付いてたかな……?
ともかく遅刻せずに起きれて良かった。寝る前にきちんと目覚ましをセットするなんて、酔っていても意外としっかりしてるんだなー、私。
きょろきょろと辺りを見渡していると、グラスの隣にメモが置いてあるのを見つけた。
『禁酒
高柳宗一郎』
「え……?
あ、うわぁああああ!!」
高柳さんの筆跡を見つけて、昨日のことを一気に思い出す。助けて貰って、心配かけるなと怒られて、それから……。私、こんな格好で一緒にいたの……?
「どうしよう!!!」
どういうわけかキスまでした。確かにした。胸元に垂れたネクタイがちょっと冷たかったことまで思い出して、顔から火が出そうになる。
「でも、その後はどうしんだろ……私、まさか高柳さんの部屋でそのまま寝ちゃったの!?」
キスの後がどうやっても思い出せない。フワッと幸せな気配がしたけど、気配だけで記憶の片鱗も出てこない。
「禁酒って言われるくらいには酷いことをしたんだよね。どうしよう、吐いたりしてたら……」
今度は血の気が引いて布団に顔を突っ込む。恥ずかしくてじたばたしていると、涼しげな香りが漂った。
この香りは、知ってる。
「高柳さんも、ここで一緒に寝たの……?」
いやそんなまさかね。でもいい匂い。何となく二日酔いにも効きそうな気がするし……。と心の中で適当に口実をつけて、布団に顔をスリスリとしてみる。
気がすむまでそうやって心を落ち着けてから、二日目の研修会に向けて身支度を整えた。