【続】ねぇ…先生。。
『お前ってさぁ…とことん零ちゃんに弱いよな。
たいてい俺を呼び出すときって零ちゃん絡みだし』
裕司は気づいてる
俺が泣きそうなこと。
いつもそうだ。
普段は惚けてるのに
こういうときだけは小さな変化に気づく。
いや、本当は惚けたフリをしているだけかもしれない。
どっちにしろ、裕司は怖いヤツだ。
『俺って…嫉妬深いヤツだった??』
大きく息を吸い込み
唾と一緒に涙も飲み込んだ俺は顔を上げた。
『全然。束縛も全然なかったし。
美希はそれが不安だったみたいだけど』
基本、俺は束縛も嫉妬もあまりしないヤツだった。
それなのに零と付き合い出した俺は
束縛だってしてるし
嫉妬もしてる。
俺がおれじゃないみたいで。
自分でもおかしい、って思う。
『何?また零ちゃんを狙ってる男でもいるのか??
まあこの間逢ったとき、すっごいキレイだったからなぁ…
うん、仕方ないよ、秋平』
コイツ…絶対楽しんでる。
裕司…ざけんなよ?
『仕方ないなんかで済ませれるかよ…
ってか俺、だせぇよな…』
ダサイにも程があるくらいダサい
困ったもんだ…