【続】ねぇ…先生。。
やっぱり部屋の中は真っ暗で。
取りあえず廊下の電気を付けた。
『………零?』
返事がないことに不安になる。
リビングに行く前に寝室のドアを開けた。
『……………れ…い?』
けど、そこには月明かりに照れされた零の寝顔はなかった。
布団は朝起きたままの状態で。
胸がざわつく
いくら大丈夫だと言い聞かせても
不安であることは変わりなくて。
リビング…
そうだ、まだリビングの可能性がある。
寝室を出てリビングの扉を開けた。
『…………零!』
リビングに、零の姿はなかった。
俺は無我夢中で家の中を探した。
いるはずもないクローゼットの中まで全部。
けど、やっぱりどこにも零はいなくて。
こんな俺に…愛想、尽かせちゃったんだよな。
そうだよな…
こんなヤキモチ妬きの男なんて重いもんな
亮二のほうが…いいよな…