【続】ねぇ…先生。。






「脅迫電話です

お前の次期嫁さんは預かった
返してほしければ全ての事情をあたしに話なさい」


深夜2時

どうしてお前の声を俺は聞かなくちゃいけないんだ



『久しぶり…

けど、電話切るぞ…藍葉』


俺はそれだけ言って電話を切ろうとした。

でも


「零…うちにいるってば!」


そんな藍葉の言葉に俺はもう1度耳に携帯を当てた。



藍葉 未来(アイバ ミライ)
零の親友で俺の教え子



『今…なんつった?』

いつの間にか涙は引いていて。


藍葉のせいだ。

そう、絶対そう。




「だから零、うちにいるの

今は泣き疲れて寝ちゃってるけど」



『泣き疲れて』

このフレーズが俺を苦しめる。


俺のせいで零は泣いてしまったんだ。

俺のせいで…








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