【続】ねぇ…先生。。
零…今、何してる?
日課の新聞でも読んでる?
同棲するようになってあることを知った。
零は新聞が好き。
零に新聞は似合わない気がしたが毎日1紙は読まないと落ち着かないらしい。
「………せい?!
お~い!せんせー!!」
はっと我に返ると40人近い生徒が俺を見ていた。
あ…やべっ
今、授業中だった。
『おぅ…悪ぃ』
パッと黒板を見ると何も書かれていない。
ついでに時計も見る。
授業開始から20分も経過していた。
何…やってんだ、俺。
教師だろ?
先生だろ?
女にかまけて授業中に耽るなんて高校生かよ…
「秋ちゃんさ、授業やらなくてもいいよ
秋ちゃん、先生だけど人間じゃん。
そんな頑張ろうとしないでよ」
慌てて黒板と向き合った俺の背中に岩城真希の声が届いた。
そうか…このクラスには岩城がいたか。
伊藤先生のクラスだもんな。
『ばーか
何偉そうなこと言ってんだよ
高校生はそんなこと気にしなくていいの』
俺はニヤッと笑い授業を再開した。
本当は笑えなかったし
授業する気分でもなかった。