【続】ねぇ…先生。。
「で、零先生と何があったの?」
俺は席を立ち上がり
持っていた教科書で軽く岩城の頭を叩いた。
『他人の心配より自分の心配
さっきから憲悟が見てるぞ?』
鋭い視線を感じていたが送り主は憲悟
悪いな、憲悟
俺はそのまま教壇の上に戻った。
なんとか…大丈夫そうだ。
ま、でも教室にいる間だけだと思うけど。
1人になるときっと、零のことを考えてしまう。
『いいかぁ~?
よーく、聞いておけよ
ここ…テストに出るかもしんねぇーぞ』
そんなことを言いながらも頭は違うこと考えていて。
俺って意外に器用なんだな、
なんてナルシストみたいなことも考えてみる。
ダメだ…俺
なんかおかしい。
『せんせー!
今日、授業やりたくないんでしょ?!
だったら零先生との馴れ初め教えてよ!』
こんな生徒の言葉
いつもならうまく交わせるのに
『ばばばばばか!
何が嬉しくてんなこと言わないといけないんだよ?』
すっげぇー慌てふためいてるの丸出しで。
まず
『零』
って名前が出た時点でアウトだよな…