【続】ねぇ…先生。。
『どうして………』
俺はそう呟き、上半身を起こした。
「どうして私がここにいるか?
いいですよ、教えてあげます。
心配…だからです。
私は先生のこと、友だちとして同じ職場で働いてる同僚として好いてます。
でも今の先生はキライです。
なんですか?その顔
悲劇のヒロインみたいな哀しそうな顔は。
先生らしくないですよ…」
何も言えなかった。
俺はただ下を向き、拳を握っていた。
「何があったんですか?
今まで何でも話してくれたじゃないですか
私じゃ…頼りになりませんか?」
『水谷先生…』
顔を上げると俺の前には泣きそうな顔をした水谷先生
『なんで水谷先生が泣きそうな顔してるんですか…』
俺はそう言いながら笑う。
気が強い水谷先生にそんな顔は似合わない。
「だって朝倉先生のこと、心配なんですもん
今までで1番、辛そうな顔してる」
水谷先生は俺の顔を指さす。
1番辛そうな顔…か…