【続】ねぇ…先生。。
やっと、目的の場所に着いた私の瞳から涙が溢れた。
先生と親しくする前
元カレの優を想ってこの窓の外を眺めていた。
ゆっくり窓を開けると突き刺さるような風が入ってきた。
でも、どうしても閉める気にはなれなくて。
窓を開けっ放しにする。
優は…この世にいない。
今ごろこんな私を空の上から見て笑ってるのかな
ねぇ…優
私の答え…間違ってたかな?
距離を置こうって、言ったのは間違ってたかな?
冷静にならなくちゃいけない、なんて言わない方がよかったのかな?
もう…分からないよ
1番分からないのは自分自身
調理室のドアに触れる
開くワケない、そう分かってても手を止めずにはいられなかった。
【ガラガラ】
「………………?!」
あれ…
なんで…?
いつもなら先生が戸締まりしてるから
閉まってるはずなのに意外にもあっさり開いてしまった調理室のドア
取りあえず調理室の中へ入った。