【続】ねぇ…先生。。







いつだか見た夢を思い出した。



私は1人、調理室で先生を待っていた。


そのときの私はまだ、制服姿で。



夢なのにやけに画がはっきりしていたことを覚えている。

暖房器具のないこの部屋で震えていた。


季節が…冬だったのかな?


分からない。


でも、とにかく寒くて。

どうしようもないくらい寒くて。



ただ心の中は温かかった。


いつか、先生が必ず来る

そう信じてたから寒くても我慢できた。



そのあとどうなったかは分からない。

夢はそこで終わってしまったから。



でも私は願ってる。

そのあと、先生が来てくれた、って。



待ってる


たとえ、先生が来なくても。



私はずっと、待ってるから



せんせ…っ









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