【続】ねぇ…先生。。
『………いっ…れい…
待たせて…ごめんな…』
耳元で聞こえたこの声に鳥肌が立った。
『こんなに…冷たくなってるじゃんか…
ごめんな…零…』
この声は…
この声は…
「…………せんせっ…」
ゆっくりと目を開けると目の前には先生の驚いた顔があって。
『起きてんなら早く声、かけろよ』
と、頭を小突かれる。
どうやらいつのまにか寝ていたらしい。
『お前、今日バイト…休んだだろ』
横目で私を見る先生
あ…忘れてたぁ…
今日、バイトの日だった…
『バイト先に迎えに行ったのに零、いねぇんだもん』
はぁ~とわざとらしい溜め息をつく先生
溜め息なんてつかなくてもいいのに…
なんて思いながらもごめんなさい、と謝る。