【続】ねぇ…先生。。





『お前は…謝んなくていいんだよ

謝んなきゃいけないのは俺の方


ごめん…零』


先生はそう言って机に頭をつけた。

私はどうしていいのか分からなくて黙りこくる。



『何にも…分かってなかったよな、俺


お前のこと、俺が1番分かってる

って、思い込んでた。


でも俺は零の不安も悩みも分かってなかった。

しかも勝手に嫉妬とかしちゃってさ。


バカみたいだよな…俺


ごめん…ホントにごめん』


先生は申し訳なさそうに私を見つめる。

その控えめな目はあのときと同じだった。


高2の夏休み

突然私の家に訪れた先生は
突然私に別れを告げた。


あのときと…同じ目をしてる。




「イヤだよ…先生

私…先生と一緒にいたよ…」



あのときと同じ目をしてるから怖かった。


先生が私から離れていくんじゃないか、

そう考えると震えが止まらなくて。


今にも涙が溢れそうで。



ひざの上で拳を握り必死で涙を耐えていた。

そんな私の肩にいつもの腕が回ったのは完全に予想外の出来事だった







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