【続】ねぇ…先生。。






『じゃ、零、雫

行ってくるな?』


駐車場で先生は私と雫の頭に手をのせる。

毎朝、先生はこの行動をするんだけど…正直ちょっと恥ずかしい。


だって…子どもの前だよ?

でも、ちょっと嬉しかったりもする。


雫は目を細め嬉しそうに笑いながら


「お仕事頑張ってね、パパ」

と、言っている。



「じゃあ雫、行こっか」

雫を車に乗せ、自分も車に乗る



『あ、零!』

不意に先生に呼び止められる。



『仕事…頑張れよ!』


珍しくそんなことを言われ、頬を赤く染める私


どうやら私は珍しいことをされるのが弱いらしい



「先生も…頑張ってね!」


一言言った私は急いで車に乗り込んだ。

あー!!

恥ずかしかったぁ!!


チラッとサイドミラーを見ると先生の笑顔が映っていて。



『好きだよ、零』


映った先生の口は確実に、そう動いた。


胸のドクドクが激しくて。





さっきの言葉、撤回します


『毎日幸せです!なんて笑顔で言えるワケがない』


あれは…ウソ

やっぱり





「毎日、幸せです!!」












【END】



→あとがき









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