【続】ねぇ…先生。。
今思い出しても胸が苦しくなる。
私はまだ高校2年で家庭科は先生で。
週に1度は必ず先生に会うワケで。
少しだけ憂鬱だった。
あのことを伝える日は決めていた。
『クリスマス』
きっと、クリスマスなんてどこのカップルも幸せ絶頂で。
なのに私はあえてその日にした。
理由なんてないけど、
次の日は冬休みで合わなくて済む。
それが1番の理由だったのかもしれない。
先生の授業がある日。
まだそのころは先生と付き合っていて。
先生はたまに私の方を見てニヤッと笑う。
それは嬉しかった。
嬉しかったけど、
胸が苦しかった。
私が伝えようとしている一言
『別れよ』
この言葉は先生を泣かせることになる。
そんなことは分かってるはずなのに、
先生の笑顔を見るたびにどうしようもないキモチが溢れそうだった。