【続】ねぇ…先生。。
先生と同じ時期にこの学校へ来た水谷先生。
でも私は水谷先生の授業を受けたことがない。
2年のときも3年のときも水谷先生じゃない違う先生に英語を教わった。
でも、水谷先生の存在は知っていた。
だって陸上部の顧問だったから。
私の幼なじみで親友の藍葉 未来(アイバ ミライ)は陸上部に所属していた。
未来からよく水谷先生の話は聞いていた。
格好いい彼氏さんがいることも、
先生と仲がいいことも。
調理室で2人きりになったこともあるらしい。
本音を言うと何度も泣きそうになった。
調理室は私と先生だけの場所なのに。
って。
悔しくて悔しくて、泣きそうになった。
でも、それはただの私の妄想で。
本当は水谷先生は先生を慰めてあげたり、励ましてあげていただけだった。
私たちが今、こうして笑っていられるのはもしかしたら水谷先生がいたからなのかもしれない。
別れたとき、先生を励ましてくれたのは水谷先生だった。
………と、聞いている。
これは未来情報なんだけど。
「はい、じゃあ今日はここまで。
ありがとうございました」
いつのまにか授業は終わっていて。
急いで教室を出た。