【続】ねぇ…先生。。






「零ちゃん、朝倉先生…落ち込んでたよ?

一応、励ましておいたけど…
なんかあるならいつでも言ってね??」


職員室に入る直前、水谷先生は私の顔を覗き込む。



「はい、ありがとうございます」

とお礼を言って私は来た道を引き返した。


職員室に入ろうと思ったけど、よく考えると中には先生がいるかもしれない。

今先生と一緒の空間にいるのはなんだか気まずい。


さっきのことがあったし…


だから私は教室へ行った。



「あー零先生!!」

教室に入ると真希ちゃんが2人の男の子と喋っていて。

でもその会話を中断する。


あの子たち…誰だろ?

結構格好いい子だけど…


『あ、どもっす』



『初めまして!』

後ろの席に座るとその格好いい子が頭を下げる。


低いのによく通る声。

高校生とは思えないくらい落ち着いた雰囲気でどこか大和と似ていた。


大和…清水 大和(シミズ ヤマト)
私の幼なじみで、今はパティシエになるために留学中。


そしてもう1人の子は軽そうな感じがして雰囲気は…海斗に似てる。

海斗…川北 海斗(カワキタ カイト)
コイツも私の幼なじみ。今は…経済学学んでるかな?


「憲悟(ケンゴ)!あんた愛想なさ過ぎ!!」

私に頭を下げた子は憲悟というらしい。



『ごめんね?零先生?

俺は晋太(シンタ)!よろしく!!』

もう1人の軽そうな子はニカッと八重歯を見せる。



3人は…どういう関係なんだろ?






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