【続】ねぇ…先生。。
『はい、じゃあ今日はこれで終わり。
また明日も元気に登校してくるように。
さようなら』
伊藤ちゃんのホームルームが終わり、みんなが帰って行く。
「また明日ね!零先生!!」
と、真希ちゃん。
『じゃーねー!!』
満面の笑みで手を振る晋太くん。
あの2人がいるってことは憲悟くんもいるのかな?
と、思って周りを見渡すが憲悟くんの姿はなかった。
『先生…ここの卒業生っすよね?』
最後の1人の生徒が出て行ったあと、
そろそろ図書室に行こうかと立ち上がる。
そうするとあの低い声が聞こえた。
「……………憲悟くん?」
振り向くと案の定、憲悟くんの姿。
『すいません、急に現れて。
これからまだ仕事ありますよね?』
憲悟くんは背中を向ける。
「あ、いいよ。全然。
憲悟くんも座ったら?」
私は自分の席に座る。
なんか…懐かしいな。
高校の頃、授業後に未来と教室で語っていたことを思い出した。