【続】ねぇ…先生。。






『あの変なこと、聞いていいですか??』


憲悟くんは立ったままで。

なんだか座っているのが申し訳なかった。



立ち上がろうとした私を手で止める憲悟くん。

なんか雰囲気…すごく大人だなぁ…



『彼氏さんとは長いんですか??』



「あ、うん。もう4年くらいになるかな?」


どうしてこんなことを聞くのか疑問だったが答える。

憲悟くんははぁ~と、大きな溜め息をつく。


どうしたんだろう…



『そうなんですか。

すいません、こんなこと聞いて。


じゃ、俺帰りますね』


憲悟くんは止める間もなく教室を出て行く。


不思議すぎる。

陸に似てると思ったけど、なんか違う。



いや、似てるところもある。

でも陸よりもっと落ち着いてる。


高校生とはとても思えないくらいにね。






< 28 / 147 >

この作品をシェア

pagetop