【続】ねぇ…先生。。
『あの変なこと、聞いていいですか??』
憲悟くんは立ったままで。
なんだか座っているのが申し訳なかった。
立ち上がろうとした私を手で止める憲悟くん。
なんか雰囲気…すごく大人だなぁ…
『彼氏さんとは長いんですか??』
「あ、うん。もう4年くらいになるかな?」
どうしてこんなことを聞くのか疑問だったが答える。
憲悟くんははぁ~と、大きな溜め息をつく。
どうしたんだろう…
『そうなんですか。
すいません、こんなこと聞いて。
じゃ、俺帰りますね』
憲悟くんは止める間もなく教室を出て行く。
不思議すぎる。
陸に似てると思ったけど、なんか違う。
いや、似てるところもある。
でも陸よりもっと落ち着いてる。
高校生とはとても思えないくらいにね。