【続】ねぇ…先生。。






「水谷せんせ~??」


図書室の扉を開ける。

埃っぽい図書室。


そう言えば私、学生時代に図書室で勉強なんてしたことないや…



「こっち!こっちだよ、零ちゃん!!」

本棚の陰から水谷先生が顔を出す。




「ここ、私の好きな場所なんだ」


笑いながら話す水谷先生。

これ…何の本?


本棚には分厚い本が並んでいる。


こんなの読んだら目眩がするよ、きっと。



「なんか本の匂いって落ち着くのよね…

それにうちの生徒は図書室あんまり利用しないからいつも静かだし」


水谷先生の横に座る。

窓を開けると秋風が図書室に入ってきた。


風で水谷先生の髪の毛が揺れる。


ふと横顔を見ると夕日に照らされた水谷先生の顔は美しかった。



女の私でもときめいてしまうくらい、



美しかった。






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