【続】ねぇ…先生。。
「事実です。
ま、私の彼氏に比べたら全然ですけど。
でも…やっぱり、格好いいですよ?
私はこれでも朝倉先生を尊敬してます」
あまりにも私が真剣だから朝倉先生が照れる。
おもしろいですね…まったく。
『でも…やっぱり…不安なんです。
水谷先生は不安にならないですか?
もし彼氏さんがすっごくキレイな女の人に告白されてても』
やっぱりくだらないと思った私はパソコンに向き直る。
「不安になりませんね。
私は誠司(セイジ)のこと信じてますから」
誠司とは私の彼氏
もう何年付き合っているのだろう。
と、言うかこの前プロポーズされたんだっけ。
このこと…朝倉先生には言ってないけど。
『信じてても…不安になるでしょ?』
その質問。
朝倉先生…なんも分かってない。
「当たり前でしょ?
不安は何年付き合ったって、どれだけ一緒にいたってなるもの。
一生、消えないモノ。
でも…誠司が私を裏切ったりしないことは私が1番よく知ってる。
だから私は不安にならない。」
そうは言ったものの、私は日々不安。
だって誠司…モテるんだもん。
学生時代からずっと一緒にいたから知ってる
誠司がどれだけモテるのか。
だから今だって口ではああ言ったけど、不安で仕方ない。
でも、1つ確かなのは誠司を信じてる、ということ。