【続】ねぇ…先生。。






『俺…無理ですよ…』


またある日

あのオーラをまとった朝倉先生が私のところにやって来た。



「またですか?今度はなんです??」



『俺…教師に向いてないんですかねぇ…』


はぁ~と、私の横で溜め息を漏らす朝倉先生。

あの…溜め息なんてついてると幸せ逃げちゃいますよ?



「何言ってるんですか。

朝倉先生は立派に教師やってますよ?」


慰めておかないとこの人はどんどんマイナス思考へ走っていってしまう。



『そうじゃないんですよ…

零に告白したヤツに冷たくしちゃうんですよ。


そいつと仲良かったんですけどね?
顔も性格も良くて。

それが悔しくて冷たくしちゃうんです…』


また特大の溜め息を漏らす朝倉先生。

朝倉先生のウジウジ病が発症しちゃったか。



「仕方ない…ですよ。

だって、自分の彼女に告白した人ですもん。


私でも優しく接することなんてできません」


これは本音

誠司に告白した人と仲良くするなんて私には…できない。







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