【続】ねぇ…先生。。
水谷先生の話を聞いて私は自分の愚かさに気づいた。
嫉妬していたのはいつも私で。
先生は嫉妬なんてしていない、そう思っていた。
悲しい想いをしているのは私だけだ、って。
勝手にそう思い込んで。
でも、違ったんだ。
先生も嫉妬してくれてた。
なんだか安心できて。
「さて、零ちゃん?
話してくれるかな?今日、何があったのか」
私はコクンと頷き、口を開く。
水谷先生も話してくれたんだもん。
私が話さないワケにはいかないでしょ?
でも…こんな話したら水谷先生に怒られちゃうよね…
だって、高校生みたいなバカげた話なんだもん。
私、まったく成長してないなぁ…