【続】ねぇ…先生。。
「ただいまぁ…」
ドアノブをゆっくり回し、部屋に入る。
なぜか手も足も震えていて。
自分の家なのに緊張してるなんてバカみたい…
なんて思いながらもリビングのドアを開けた。
『お帰り』
そこには部屋着に着替えた先生がキッチンに立っていて。
『何ぼーっとしてんだよ?
ほら、俺の手伝いしなさい!』
いつもと何も変わらない先生にほっと一息つく。
『零…なんか…ごめんな?』
テーブルを囲んでご飯を食べ始めた私たち
そうすると先生が口を開いた。
『不安だったんだよな。
俺、なんも気づいてあげられなくて。
水谷先生が教えてくれなきゃ俺は気づかないままだった』
この言葉を聞いて私は全てを理解した。
水谷先生のおかげだ。
先生がいつも通りなのは。
真希ちゃんのことは何も言わずに
私が不安に押しつぶされそうで不機嫌だった、ってことにしたんだ。
水谷先生は。
やっぱりすごい。
付き合い始めた頃から私と先生を見てる水谷先生はフォローもなんだってできる。
ありがとうございます…水谷先生