【続】ねぇ…先生。。






『からかったりして、ホントにごめん

俺なんも気づかなくて』


先生は申し訳なさそうな顔をする。

そんな表情に私の胸は痛む。


先生のせいじゃないのに…

なんて思うとどうしようもなくて。



「私こそ…ごめんね?」


おたがい謝りあって仲直り

これで、一件落着。



………って、違うよ!!


だって真希ちゃんのことがあるもん


今は私がいるから2人の様子はよく分かるけど

私がいなくなったあとも真希ちゃんと先生は同じ時間を過ごす


うぅ…どうしよう

今さらながら不安になってきたよ…


ふと、顔を上げるとおいそうにご飯を食べる先生がいて。
その笑顔を見ていたら不安も少しは軽減された。



『今日、どうだった??

生徒たちと…仲良くなれそうか?』


デザートの時間

先生の手作りプリンと私が煎れたコーヒー


それを食べながら話す話題はやっぱり教育実習のこと



「大丈夫だよ。
みんな、いい子みたいだし


でもね?お兄ちゃんと兄妹だ、ってすぐにバレちゃった」


そんな話をしながら幸せなトキを過ごしていた。

これから起こる、様々な出来事なんて知るよしもなく…


ただ幸せに笑っていた











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