【続】ねぇ…先生。。
『俺、人間観察趣味なんです
あ…今、悪趣味だ、とか思いませんでした?
そういう意味で人間観察してるワケじゃないですからね?
で、秋ちゃんと零先生見てたらそうじゃないかな…的な
ま、ちょっと賭けで言ってみたんですけど反応がナイスだったんで…』
そう言いながらまた顔をニヤつかせる晋太くん
ってか、ってか!
こんな簡単にバレても大丈夫なワケ?!
『ま、いいんじゃないですか?
ただ…真希には気を付けて下さい
アイツ…好きな人を手に入れるためには手段を選ばないヤツですから』
「でも、晋平くん……」
私の言葉を手で遮る
『いいんです、俺は。
こうして傍にいられるだけで。
告白なんてしませんよ?
だってこの関係…壊したくないですから。
俺はこの状態で十分です』
晋太くんはそう言って少し悲しそうに微笑み真希ちゃんのもとへ行く
大人だと、思った。
って人のこと心配してる余裕…私にはないんだ。
だって先生が取られちゃうかもしれないんだから。