【続】ねぇ…先生。。





「ここは過去形だから………」


授業が始まって20分



やっと緊張が解れてきた。

ふと、教室内を見回すと



「…………寝てるし」


覚悟していたことだけどやっぱり、自分の授業で寝られるのはショック

今なら、先生たちの気持ちが痛いほどによく分かる。




『先生、ここ、分からないんですけど』


寝ている生徒にショックを受けて動きが止まっていた私に声がかかる



「あ…どうしたの?憲悟くん」

手を挙げているのは憲悟くん。


なんか、意外だった。

授業で発言するような柄には見えなくて。


って、こんなこと言ったら憲悟くんに失礼か。




『俺、問い2の意味が全然分からないっす』


その言葉を言った憲悟くんの瞳はとても柔らかく、穏やかで、温かかった。


きっと、憲悟くんは私の気持ちを察知したんだ。


すごいな…憲悟くん

きっと、モテモテなんだ。


格好いいし、優しいんだもん








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