【続】ねぇ…先生。。
「今、この中に彼氏、彼女がいたりする人がいると思う。
片思いの最中の人もいると思う。
まだ、好きな人に出会えていない人もきっと、いると思う。
今から私が話すことは多分、これからのみんなの恋に必ず役立つはず。」
いつになく、真剣なみんなの表情。
いつも寝ている子も今日は起きている。
「私は…まあ一般的に禁断って言われる人に恋に落ちた。」
誰も何も言わないがきっと、どんな相手かと気になっているだろう
「あ、1つ言っておくけど不倫とかじゃないからね?」
そう私が言うと教室のどこからか安堵の溜め息が聞こえる
恋の相手を知っている伊藤ちゃんは隠れて笑っている。
「年の差は…6歳
最初は絶対に叶わない恋なんだろうな、って諦めてた。
恋人って関係になる前は
あいさつを交わすだけで嬉しかったし
目が合うだけでドキドキしてた。」
みんなの反応は特にないが、きっとみんな共通してることだと思う
「それからいろんな経過があって、
念願のその人と付き合うことになった。
本当に幸せだった
毎日が楽しくて
ずっと、笑ってたと思う。
でもね?幸せなんて壁はすぐに崩れちゃう
本当に脆くて薄っぺらくて…
この恋で私はそのことを学んだ」
1度言葉を切って深く深呼吸した