【続】ねぇ…先生。。
「……憲悟!
あんた…何、やってるのよ?」
今度は真希ちゃんの声
心なしか、悲しげに聞こえる
『うるせぇ…
お前は黙ってろ』
もうダメだ
今日はおかしなことがありすぎる
何?今の憲悟くんの声
いつものような優しさがまったく、感じられなかった
刃物のように鋭く
氷のような冷たい声
『おい、憲悟
それ…俺のなんだけど?』
そう言うと私の視界は大きく揺らいだ
そして、慣れた腕に包まれる
せ、せんせい??
生徒だよ…?
真希ちゃんも、憲悟くんも
それなのにこんなことしていいの?
ダメ…だよね?
そう思い、先生の顔を見つめる
でも
『大丈夫』
先生の目はそう言っていて。
4人の間には沈黙がただひたすらに流れていた。