【続】ねぇ…先生。。
『はぁ~…』
車を降りると自然に溜め息が零れた。
大学に来るたびに憂鬱になる。
だって俺なんかより
数倍も数百倍も格好良くてオシャレな男がたくさんいて。
零をこんなところに置いておくのは不安でならない。
もしかしたら…零が他の男に取られちゃうかもしれないだろ?
車にもたれかかり、俺は零を待つ
それなのになかなか零は出てこなくて。
痺れを切らした俺は携帯を取り出す
そして零に電話をかけようと思ったそのとき
「りょうじ~!いい加減にしてよ!!」
そんな零の声が聞こえて。
声が聞こえてきたほうに視線を走らせると
零と結構なイケメン君が仲良さげに歩いていた。
どこからどう見ても2人は恋人同士で。
悔しいけど、お似合いだった。
あのイケメン君…零のこと、好きだな
直感だけど絶対そう。
心臓がドクドクと音を立て始める
さっきからずっと、零に熱い視線を送っている。
それなのに零は気づいてくれなくて。
零!
俺はここにいるぞ!!
おーい!零!!