【続】ねぇ…先生。。





『じゃ、またな零

失礼します、朝倉さん』


亮二はそう言って俺たちに背を向けた。

なんだ…今の笑顔


反則じゃないか

あんな笑顔見せられたら誰でも惚れてしまう。


亮二はきっと、いいヤツなんだ

格好良くて、性格が良いなんてきっと、モテるんだろうな…




「……せい?先生?聞いてる??」


はっと我に返ると不機嫌そうに俺を睨んでいる零がいて。

やべぇ…



『ごめん、なんだった?』


信号が赤になり零の頭に手を置く

これで零の機嫌はたいてい直る




「先生…亮二に妬いてるんでしょ?」


………気づいてたか、やっぱり

それでも妬いてるなんて思われたくなくて



『バーカ

そんなことで妬くほどお子ちゃまじゃねぇよ』


なんて強がってみる


はぁ~…

ダメだ。


俺、演技できてない。

ズタズタだぜ…







< 79 / 147 >

この作品をシェア

pagetop