【続】ねぇ…先生。。
『じゃ、またな零
失礼します、朝倉さん』
亮二はそう言って俺たちに背を向けた。
なんだ…今の笑顔
反則じゃないか
あんな笑顔見せられたら誰でも惚れてしまう。
亮二はきっと、いいヤツなんだ
格好良くて、性格が良いなんてきっと、モテるんだろうな…
「……せい?先生?聞いてる??」
はっと我に返ると不機嫌そうに俺を睨んでいる零がいて。
やべぇ…
『ごめん、なんだった?』
信号が赤になり零の頭に手を置く
これで零の機嫌はたいてい直る
「先生…亮二に妬いてるんでしょ?」
………気づいてたか、やっぱり
それでも妬いてるなんて思われたくなくて
『バーカ
そんなことで妬くほどお子ちゃまじゃねぇよ』
なんて強がってみる
はぁ~…
ダメだ。
俺、演技できてない。
ズタズタだぜ…