【続】ねぇ…先生。。
『はぁ~…』
職員室で昨日のことを考えていると溜め息が溢れてしまった。
はっと我に返り手を口に当てるが時既に遅し。
『どうかしましたか?』
と、伊藤先生が正面から声をかけてくれて。
「こっちまで憂鬱になるんで溜め息つかないでください」
と、水谷先生が横で俺を睨んで。
『原因は…零ですか??』
と、浩介が心配そうな視線を斜め前から送ってくる。
この席…なんでこうもメンバー勢揃いなんだよ?
実は今年、俺たち4人は同じ2年生の担当
だから自然と席も固まっちゃって…
『いや、気にしないでください』
俺は苦笑いを返し、仕事にかかる。
「どうせ、零ちゃんのことでしょ?
少し…零ちゃんに振り回されすぎじゃないですか??」
『毒舌スナイパー水谷光』
俺は心の中でそう呼んでいる
最近の水谷先生は前にも増して毒舌になった。
水谷先生よりもそれに慣れている俺がもっとも怖いんだけど