【続】ねぇ…先生。。
「朝倉先生?顔色…悪いですよ?」
授業が始まると伊藤先生と浩介は職員室を出て行った。
そして水谷先生は急に優しくなる。
『マジですか…
実は昨日、あんまり寝れなくて…』
零と亮二のことを考えるとどうしても目が覚めてしまって。
やっと寝れた、そう思っても1時間くらいで起きてしまう
それの繰り返しで今日は寝不足気味
「原因は…零ちゃんですよよね?
ライバルでも、現れちゃいましたか??」
俺は瞬きするのを忘れて水谷先生の顔を凝視した
どうしてそのこと…知ってるんですか?
「え…?図星ですか??
冗談のつもりだったんですけど…」
あはは…と、笑う水谷先生も俺と同じく動揺している
まさか当たっているとは思っていなかったんだろうな
『昨日、仕事が早く終わったんで零を迎えに行ったんです』
もし昨日、仕事が早く終わっていなかったら
大学に迎えに行かなかったら
俺は、こんなにも悩まなくてすんだのに。