【続】ねぇ…先生。。





『零…聞いて。

俺の話…聞いてほしい』


それなのに零は家を飛び出した。



『はぁ~…』


溜め息が溢れた。

こうなることは分かっていたのに。


俺は零を追いかける。



想像以上に速く走る零。

でも俺はすぐに追いつく



『零!聞いてくれ!

言い訳がましいけど…聞いてほしいんだ』


俺はギュッと零を抱きしめる。

零が逃げないように俺は必死で。



俺の胸の中で零は声をあげて泣いている。



俺のせい…なんだよな


そう考えると胸が苦しくなった。

バカだな…俺。



零のこと、どれだけ泣かせたら気が済むんだよ?


最低だ…俺







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