【続】ねぇ…先生。。






『俺にキスしたの…俺の元カノなんだ

美希…って言うんだけど…


大学4年のとき別れた。

原因はアイツの浮気


就活で忙しい俺に相手、してもらえなくて
寂しさを紛らわすために他の男と遊んだんだって。

ただ、俺のキモチは冷めてて。


美希が浮気してなくても別れてたと思う。』


少し落ち着いたのか零は深呼吸している

俺も少し冷静さを取り戻し、
道ばたじゃ目立つと思って近くの公園に入った



『春先だった。

学校が休みで美希と俺の親友の祐司が遊びに来たんだ。


でも途中で祐司…帰っちゃって。

2人きりだった。


ただ俺、美希に恋愛感情なんてまったくなかったから気にしなかった。


俺、酒飲みすぎて祐司が帰ったあと、潰れてたんだ。



俺が朝起きたとき、美希に…キスされた。


より戻そう、って言われたんだ


でも俺、そのときまだ零が好きで。

だから断った。


俺…ホントに美希に未練なんてないから

零しか見えてないから



だから俺のこと…信じてくれないか?』



ベンチに座った俺は零の手を握っていて。

そこから零の温もりが伝わってくる。



零…いなくならないよな?

俺の傍に…いてくれるよな?










□□







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