【続】ねぇ…先生。。
「ただいまー!!」
気づくと家にいて。
元気な声とともにリビングのドアが開いた。
『零…どこ行ってた?』
我ながら思う。
今…俺の声、ヒドイな…って。
感情がこもってない。
零…お前なら気づいてるよな?
俺が、不機嫌なこと。
「え?今日はバイトだよ??
言ってなかったっけ??」
それを聞いて思い出した。
今日は零のバイトの日
でも、今さら引き返すなんて格好悪いことできなくて。
『亮二くん…と、デートだったんだろ?
ウソつくなよ…』
俺はゆっくりと立ち上がった。
零は唖然と俺の動きを見ていて。
「せんせ…?どこ行くの??」
俺は零のそんな声を無視して家を出た
しょっぼい…
何、意地張ってんだよ?俺…
さて…どこ行こうか
不意に後ろから足跡が聞こえてきた。
『……………………』
バカか…俺
何期待してるんだよ?
後ろに零の姿はなく、
見知らぬおばさんが歩いていただけで。
零が追いかけてきてくれたのかと、期待している俺がいた。