【続】ねぇ…先生。。
『バイク…貸して』
とりあえず俺は裕司に電話をした。
裕司は事情も聞かず、俺の居場所を聞いて電話を切った。
それから10分後
『お待たせ』
ヘルメットを脱いだ裕司は俺の顔を見てニヤついていた。
『明日…休みか?』
そう俺が聞くと裕司は頷く。
『じゃ…付き合ってくれ』
裕司は運転はお前な、とそれだけ言って自分は後ろに乗る。
ヘルメットを被ってバイクにまたがった。
終始無言の男二人旅
寂しいったらありゃしねぇ
でも、これも自分のせい
裕司は俺の巻き添えくらって。
ごめん…裕司
心の中で謝りながらバイクを飛ばす。
『しゅーへい!どこ行くんだよ~!!』
夜中の住宅街に裕司の声が響く。
『分かんねぇー!』
とにかくバイクを飛ばした。
たまに頬に冷たい雫が当たる
雨なんか降ってなくて。
俺の…涙か
そんなことを考えるとなぜだか笑えた