はっぴーえんど。
その言葉に自分でも顔が熱くなるのが分かる。

「私ね小学生の時、樹くんのこと好きだったんだよ。だから、今の樹くんは少し変わってたけど、これから知ればいいし、全然怖くないよ!」

「……えっ!?」

樹くんは目をマン丸くして私を見つめた。どんどんその顔は赤くなっていく。

「ほんと、ほんと。中学は部活も忙しくなって恋とか無関係だったけど…。」

私は誤魔化すようにえへへと笑う。

「また鈴に惚れ直してもらえるように頑張るね。」

樹くんは握る手を少し強めた。

「無理はしないでね。」

そして、あっという間に私の家の前。
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