はっぴーえんど。
は…?
何言ってんだよ。

「そんなわけねーだろ。」

「嘘つき。裕太は悲しいことがあるといつも下唇噛むもんね。」
君は俺の顔を見てもう一度笑った。

……やっぱり、君には適わない。
どんなに虚勢を張ってもすぐにばれる。

「…お前ってほんと鈍感。」
駄目だ…俺、このまま鈴の相談乗れる自信ない。
こんなに好きなのに…
俺と君の距離は約20センチ。
こんなに近いのにどんな場所より遠い。

………鈴、俺はお前が大好きだったよ。
…いや、今も愛してる。
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