はっぴーえんど。
時計に目をやると1時をすぎた頃だった。
「お粥…食べれるかな…?」

俺は鈴の部屋に入ると小さなテーブルにお盆を置く。
「…樹くん…迷惑かけてごめんなさい。」

君は布団を頭まで被っていた。

「謝んないで。俺がしたいだけだから。お粥作ったけど、食べれる?」

君は目から上を布団から出し、小さく頷いた。

…かわいい。

君はゆっくりと体を起こした。

「俺は鈴に甘えてもらえた方が嬉しいんだから気にしないでね。」
君はもう一度頷いた。

「じゃ、俺は洗いものしてくるから…。」

俺が出ようとした時、服の裾を鈴に引っ張られた。
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