はっぴーえんど。
「私のせいで…お母さんとお父さんが復縁できないの。私がお父さんに会うと思い出しちゃうからって…。」

いつきくんと視線が会うのが嫌で私は時計に目を向けた。
今は深夜の2時。

「一応、御両親にはれんらくしておいたけど、そういう理由なら俺の所に暫く泊まっていけば?」

そっか、明日が終業式でもう冬休みだもんね…

「うん…少しお世話になってもいいかな…。」

樹くんは笑顔で私にマグカップを差し出した。

…ホットミルクだ…。
私は両手で持ち、ちびちびと口に含む。
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