はっぴーえんど。

いい匂い…。
目が覚めると日は高く出ていて、樹くんが朝ごはんの支度をしていた。

「目が覚めたかな？おはよう。」
私は目を擦りながら起き上がる。
そういえば、昨日は気づかなかったけど、樹くんのパーカーかな…？私が来てるパーカーはかなりブカブカで太ももあたりまで隠れている。
したのズボンも引きずっちゃう…。

「樹くん…これ、樹くんの？」

「うん…少し大きすぎたね。」

…かなり大きい気がする…。

「今日は学校行ける?」
私は小さく首を横に振る。

「行きたくない…。」
こんな情けない姿で人前に出たくないもん…。