はっぴーえんど。
「俺、神埼椿。えーと、樹のいとこにあたるかな。」

「あ、樹くんのいとこなんですか、こんにちわ。」
樹くんのこと昔から知ってるのかな…?

「あいつ、扱い大変でしょ。」
…扱い?
「いえ、私が助けて貰ってばっかりですよ。」
「へぇ。好きな子には優しいんだね。」
好きなこ…なんか改めて言われると恥ずかしい…
「樹君は誰にでも優しいです!」
私は赤くなった顔を隠すように下を向いた。
「あーあ。赤くなっちゃってかーわいい。」
椿さんは私の顎を親指と人差し指で抑え、上を向かせる。

「樹もこんな純情な子、よく落とせたね。」

え…?
どういうこと…?

「椿兄さん…何してるの…。」
低く、うなるような声。
「あ、樹くん!」
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