はっぴーえんど。
ううっ…寒!
私の服は樹くんのダボダボのパーカーにズボン。
出歩くにはかなり恥ずかしい格好。

「おばさんとおじさん、どこにいるか知ってるか?」
私は首を横に振る。
「とりあえず、鈴の家に行くか。」


久しぶりの自分家。
少し帰っていなかっただけで、すごく懐かしい気分にさせる。
裕太は私の家のスペアキーを差し込み、玄関を開けた。

家は何も変わってない…。

「ただいまー。」
声をかけるが、返事はなかった。

「おばさんとおじさんの居場所わかるか?」
「電話番号はわかるけど…スマホがない…」
裕太はスポバからスマホを取り出し、私に渡した。

「ありがとうっ!」
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