はっぴーえんど。
そういえば、結局部活サボっちまった…
あーコーチに怒られそう。

2時頃、鈴が俺の家に笑顔でやってきた。

「裕太!私、お父さんとお母さんと一緒に住めることになったの!」

「よかったな。」
君の抱えてた重荷が取れたなら何よりだ。

「ほんとにありがとう…裕太は昔からずっと、頼れる幼なじみだよ!」

君はもう一度微笑んだ。

……部活さぼって正解だった。

「私、このあと用事あるからそろそら行くね。」

君はまた、小さな背中を向け、走り出す。


……まさか、樹のところに行くのか…。
あの二人が付き合っているのは知っているけど、今更焦燥感にかられる。


…行くな。
そう言えれば楽なのに…
< 247 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop