はっぴーえんど。
ここで過ごして約1週間がたった。
学校は行ってないし、部活も行ってない。

…私、色々やばくない…?
今更になって焦り始める。

「樹くん、私…高校どうなってるの…?」

樹くんは夕飯のポテトサラダを口に含みながら難しい顔をした。

「鈴は俺の奥さんになるんだから高校なんて行かなくていいよ。」

「私…バスケしたい。」
高校はいいからバスケがしたい…。
樹くんは悲しそうに微笑んだあと、私の足枷を外してくれた。

「バスケ、しにいこ。」

樹くんは私の手を取り、お姫様のように立たせる。
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