はっぴーえんど。
「あ、祐太…」

校門には見慣れた姿。
近づくと余計大きく見える…

「帰るぞ。」
ぶっきらぼうにそれだけ言うと、すたすたと歩いて行ってしまう。

「あ、まって…柏木先輩、アイスごちそう様です。」

「はーい、じゃねー。あ、そういえば、言い忘れてたけど、もう一人スポーツ推薦で、バスケ部に入部する子いたんだよー。名前はなんだっけなぁ…」

「……もうひとり?」
その話の続きを聞きたかったけど、祐太はどんどん行ってしまう。

「また今度その話聞かせてくださいっ!」

私は先輩にお辞儀をし、背を向けた。
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