はっぴーえんど。
あれ…心臓が痛い…。
一瞬だけズキズキした気がする…。

私の異変に気づいたのか、樹くんが声をかける。
「大丈夫?」
樹くんはチラッと私の足をみた。

「だ、だいじょうぶ!!気にしないで!」

「そっか…無理しないでね。それと、約束…後で言うから。」

「う、うん。」
そういえば、試合に勝ったらお願い聞くって約束してたんだった…。

「約束ってなんだよ。お前ら付き合ってんの?」
裕太が作り笑いを浮かべる。

「樹くんが試合に勝ったら「なんでもないよ。」」
私の言葉を遮り、樹くんは続けた。

「それに、俺と鈴が何しようが関係ないよね。」
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