★甘い砂糖★sweet sugar
柚梨¨side
―ペリッ―
首についているカットバンは
あっさり取られた
「隠す必要なんかねえじゃん」
顔を見なくてもわかる
駿だ…
あたしは振り返って
『駿のせいで大変だったんだから!』
「俺のせい??」
そう言って不機嫌そうな顔をした
やばっ
なんか怒ってる??
「やっぱりキスマークだったんだ」
咲也はあたしの首を見下ろした
『えっと…そうなの』
最悪だ
何でかわかんないけど
咲也まで怒ってるし…
「駿兄さあ、柚梨が嫌がってるのに無理矢理してね?」
「は?」
ギロッと咲也を睨みつけた
「隠すってことは見られたくないかってことだろ?」
嫌?
そんなことは無い気が…
「わりいな柚梨、無理矢理で」
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