★甘い砂糖★sweet sugar





「柚梨!!」



地面におもいっきり
倒れたのはあたしだった





「何で俺なんか庇ったんだよ!?……血出てるじゃねえか!!すぐ保健室行こ!」




そう言ってあたしの
手を引っ張る咲也










するとグイッと
引き寄せられて





「ごめん柚梨!!」





と言って駿がぎゅーっと
きつく抱きしめた




「し、駿……」


「ん??」


「苦しいよ〜」




パッと自分から離して


「あ、わりぃ」





何故か駿の顔が
見れなかくて俯いた



「血……出てるな本当ごめん」


「大丈夫だよこんなの!大したことないって!!」


「保健室行こ」




と言って運動会の日のように
あたしを肩にかついだ



「ちょっと待てよ」





その声と同時に
あたしは肩から下ろされた



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