★甘い砂糖★sweet sugar
中谷先輩は荷物を
まとめるとそれを持って
ドアの方に歩いていった
「あたしが、なんとかしてあげるから」
と振り向きざまに言った
「中谷先輩……」
あんなに大っ嫌いな
先輩のはずなのに…
気づいたらあたしは
先輩の背中にひっついていた
「ちょっ、何してんの!?」
「あ、あ"りがどうございまず…ヒッ」
「あんた泣きすぎでしょ、早く駿のとこ行きな。きっとあんた来るの待ってるからさ」
でも…………
そんな勇気ないよ…
「あ、あたし駿の家行ったことなくて…」
「じゃあ、あたしが連れてってあげる」
そう言うと先輩は
あたしをグイグイ引っ張って
あたしのお母さんに
「柚梨、今日あたしんち泊まるんでー!」
と叫んで
「よし!行こう!」
そしてあたしは駿の
家に連れて行かれた
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